「スーツ」 「お坊さんの着物」
僕はお坊さんでありながらマジックのパフォーマーでもあります。
変わった組み合わせではありますが、今回は
「お坊さん×マジシャン」
という立場ならではの体験を含めたお話をお伝えしたいと思います。
いきなりですが、、、
人間の第一印象はどのように決定していると思いますか?
印象についての研究はたくさんありますが、今回はメラビアンの法則というのをご紹介します。
誰かが発したメッセージを受け取る時、人は何を判断基準にしているのか?
有名な実験に心理学者であるアルバートメラビアンの提唱した〈メラビアンの法則〉があります。
※メラビアンの法則 55.38.7のルール
(解釈、詳細については文章最後に記載しています)
メラビアンによると人がメッセージを受け取るとき以下の割合で判断しているそうです。
見た目ー55% 喋り方ー38% 話の内容ー7%
なんと見た目の印象が50%以上!
そして話の内容7%、、、と聞くと少し悲しい感じもします。
でも、この数値に、確かに!と感じた出来事があります。
僕はマジック説法(マジックを比喩にした講演)を行う際、「スーツ」あるいは「衣」(お坊さんの格好)を着用するのですが、着るものが違うとお客さんの反応が全く変わります。
スーツのときは、お客さんが優しい方ばかりなのもあり拍手をもらえたりします。しかし、お坊さんの格好をしていると拍手ではなく、マジック披露後お客さんが僕をじっと見つめて、、、手を合わせてくださいます、、、
スーツの格好をしていて合掌されたことはありませんので、これはまさしく見た目(服装)の力だなーとつくづく思います。
こう考えると、人間はいろんなことに影響をされているということを実感します。
僕たちは、無意識のうちに影響を受けていることがあるかよくあります。人間である以上、何にも影響を受けずに物事を捉えることはできないかもしれません。
しかし、影響を受けているということを自覚することができれば、さまざまな角度から物事を捉えることができるのではないでしょうか。
最後に周りに影響を受ける視覚の画像を紹介させていただきます。
この画像の色の薄い真ん中の丸は2つとも同じ大きさですが、少し大きさが違って見えないでしょうか!
これも周りのもの《黒い丸》に影響を受けることで起こる錯覚です。
※メラビアンの法則(7 38 55のルール)、上記のような表現をするにはあまりにも限定的な実験内容ですので、厳密に言うとメラビアン本文の解釈とは完全には一致しておりません。メラビアンの法則に関して、わかりやすく日本語で解説されている論文がありますので参考資料内にてご紹介させていただきます。また、メラビアンの実験での見た目とは顔の表情であり、日本の心理学者、佐藤綾子さんによると、服装は含まれていません。
参考資料
書籍 エイミーカディ著作〈パワーポーズ〉最高の自分を創る
論文
野中はるみ 非言語コミュニケーションと周辺言語
(メラビアンの法則に関しては3ページから4ページにかけて記載されています。)
筒井典子 コミュニケーション マネジメントの考察
インターネット
人材の開発と育成の支援-HRD研究所 メラビアンの法則・誤解事実
日経BP net 梶原しげる メラビアンのウソ〔116〕「プレゼン詐欺」にご用心
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